遅延損害金とは?利息との違い、利率・計算方法と対処法【計算シミュレーター付】

遅延損害金とは?利息との違い、利率・計算方法と対処法【計算シミュレーター付】
この記事でわかること
  • 遅延損害金とは何か
  • 遅延損害金の計算方法
  • 遅延損害金を放っておくデメリット
  • 遅延損害金を返せない場合の対処法

借金を滞納することで発生する遅延損害金の負担は、借金をしている人の多くが抱えている問題です。あっという間に増えてしまうという特徴のために、自分が今いくらの遅延損害金を支払わなくてはならないのか分からなくなっているという方もいると思います。また、返しても返しても減らない遅延損害金の呪縛から抜け出す方法はないだろうか、と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、遅延損害金とはどのようなものか、利息との違いや利率と計算方法、また、返済できない場合の対処法についても解説します。

※【遅延損害金シミュレーター】によって、あなたの遅延損害金を計算することができますのでご活用ください。

遅延損害金とは

まず、遅延損害金とはどのようなものなのかを知ることから始めましょう。

遅延損害金とは、債権者との間で合意した返済期日を過ぎた後も借金を滞納した場合に加算される損害賠償のことです。いわば、返済が遅れたことに対する罰金のようなもの、だと理解してください。遅延損害金は、一般に「延滞利息」とか「遅延利息」といった名前で呼ばれることもあります。遅延損害金に関する規定は、貸金契約を締結した時点で契約の内容に盛り込まれていることがほとんどです。

遅延損害金と利息の違いは何か

「遅延損害金」と「利息」は一見同じように見えますが、全く似て非なるものです。

遅延損害金は、借金を滞納したことに対するペナルティという意味合いを持ち、返済期日の翌日を起算点として加算されます。一方で、利息は、資金を融資したことに対して債権者が受け取る利益という意味合いを持ち、借金をした日を起算点として加算されます。つまり、両者は債権者にとって異なる性格を持つものであると言えます。

遅延損害金の利率は高い

一般的に、遅延損害金の利率は利息よりもかなり高い傾向にあります。なぜなら、こうすることによって遅延損害金を強力なペナルティとして機能させるためです。

遅延損害金の利率は、利息制限法によって20%までと定められています。具体的には、銀行カードローンや消費者金融ではおよそ20%前後、住宅ローンでは14.6%に設定されていることが多いです。

遅延損害金は高利率であるために、少しでも借金の滞納を放置してしまうとあっという間に借金額が莫大に膨れ上がってしまい、すぐに返済不能状態に陥ってしまう危険があります。また、契約時に遅延損害金に関する合意をしていなくても、返済が滞納すれば債権者は遅延損害金を請求することができます。ですから、合意がないからといって滞納を放置すると、返済額はどんどん増えていきます。

遅延損害金の計算方法

遅延損害金 = 借入額×遅延損害金利率×遅延日数÷年日数(365)

この計算式を見ればわかるように、遅延日数が長くなればなるほど遅延損害金の額は増える仕組みになっています。

【例】
◯ 借入額100万円、利率20%、遅延日数1ヶ月(30日)の場合
→100万円×20%×30日÷365日=16700円

◯ 借入額100万円、利率20%、遅延日数3ヶ月(90日)の場合
→100万円×20%×90日÷365日=50000円

【遅延損害金計算シミュレーター】で遅延損害金の額を計算する

「遅延損害金計算シミュレーター」で、あなたが支払った遅延損害金の額を計算してみましょう。

{{item.kijitu}}

{{item.hensaibi}}
(返済していない場合は未入力)


{{item.hensaigaku}}万円
{{item.riritu}}
(年利を定めていない場合は未入力)
%
貸し手
遅延損害金:{{entaikin | comma}}円
※ 結果は目安です。計算方法次第で上記と異なる金額になります。

【使い方】

  1. 空欄に必要な年月日・金額・年利などの情報を半角で入力してください。
  2. 分割払いの場合は「追加」ボタンを押して、追加情報を入力してください。
  3. 貸し手の「貸金業者」と「個人」のうち当てはまる方を1つ選択してください。
  4. 「計算する」をクリックしてください。

遅延損害金の計算方法

当シミュレーターでは、遅延損害金を以下のように計算しています。

遅延損害金 = 遅延日数 × 返済金額 × 年利 ÷ 年間日数

特約を定めていない場合の法定利率は以下の割合です。

遅延発生日貸し手法定年利
2020/03/31以前個人5%
業者6%
2020/04/01以降個人・業者3%

借金の滞納を続けるとどうなるのか

期日を過ぎても借金の返済を滞納し続けると、遅延損害金が加算されること以外にもデメリットが生じます。

ブラックリストに載る

借金を滞納すると、それが「事故情報」として信用情報機関に登録されます。これがいわゆる「ブラックリストに載る」ということです。

金融会社やクレジットカード会社は、顧客と信用取引をする際、相手に返済能力があるかどうかを確認するために信用情報機関を参照します。ですから、ブラックリストに載っていると会社の審査に通らなくなり、取引はできなくなります。例えば、次のようなことが難しくなります。

  • クレジットカードの発行
  • 貸金業者からの新たな借り入れ
  • カードローンの発行
  • 各種ローンを組むこと

明確な基準はありませんが、借金の滞納がおよそ2〜3ヶ月間続いてしまうとブラックになることが多いと言われています。

激しい督促が来る

借金を滞納すると、滞納先の金融機関や貸金業者から支払督促状が届きます。督促がひっきりなしに来ると、借金のことを意識せざるを得ず精神的に圧迫されます。また、借金をしていることを同居の家族に隠している場合、督促状が届くことによってそのことがバレてしまうこともよくあります。

遅延損害金を払えない場合の対処法

遅延損害金は高額になりやすいので、借金を滞納しており経済的に余裕がない人にとってみれば追い討ちとなり、支払えないことも多いです。そのような場合の対処法を紹介します。

債務整理をする

遅延損害金が重なって借金が支払えないほどに多額になってしまった場合、「債務整理」をすることが効果的です。債務整理に着手すれば、借金額を減額したり、0にしたりすることができ、返済の負担が大きく軽減されます。債務整理には、大きく3つの種類があります。

  1. 任意整理
  2. 債権者と交渉することで借金の利息などをカットし、残額を分割返済する債務整理です。裁判所を介さず、強制力が働かないため、上手くいくかは交渉次第ですが、比較的簡単に手続きを行うことができ、家族にバレずに行うこともできます。

  3. 個人再生
  4. 裁判所の手続きを通すことで借金を減額し、残額を返済計画に従って3〜5年で返済する債務整理です。手続きが煩雑であり、着手が許可されるには一定の条件もありますが、借金額を大幅に減額することができます。

  5. 自己破産
  6. 裁判所の宣告によって借金を帳消しにする債務整理です。必要最低限度の生活必需品と現金以外は没収されてしまい、破産後は職業制限も課されますが、借金がいくらあっても0にできるという点で実効性は圧倒的に高いです。

いずれの方法にもメリット・デメリットがあるので、専門家と相談して、現在に自分の借金状況に見合った物を選ぶことが重要です。

債権者と和解する

借金返済の目処がつかず厳しそうだと感じたら、債権者と話し合って、遅延損害金をカットしたり分割払いにしたりと、新たな和解をするという方法があります。一見このような和解を成立させることは難しそうですが、債権者としても、債務整理などによって融資金が回収できなくなっては困るので、和解を持ちかけるとそれに応じてくれることも案外多いです。

遅延損害金は契約の内容とされていないこともあり、借金をするに際してあまり意識していない方も多いです。しかし、利率が非常に高く短期間で金額が増えてしまうため、気づいた時にはどうしようもない状態になってしまうケースも見られます。

しかし、そのような多重債務問題を解決する方法はあります。債権者と交渉をしたり、法的手段を用いたりすることで、借金から解放されて新たな生活をスタートさせることはできますし、実際にそれに成功した方も多いのです。

そして、そのためには、弁護士や司法書士といった専門家の力を借りて、自分に最適なルートを選択することが重要です。まずは専門家に相談してみることから始めてみましょう。

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