闇金からの借金は契約書(借用書)があれば返さないといけない?

闇金からの借金は契約書(借用書)があれば返さないといけない?
この記事でわかること
  • 闇金の借金は契約書(借用書)にサインしていなくても返済を要求される
  • 闇金と契約書を交わしてなくても、個人情報を収集され悪用されることがある
  • 悪質な闇金は契約書を利用して脅迫してくることがある
  • 契約書があっても闇金の借金は無効なので返済しなくてよい
  • 闇金の契約書にサインした場合には速やかに弁護士・司法書士に相談する

闇金に借金したら、厳しい取り立てに遭うでしょう。闇金からお金を借り、返済する約束の契約書(借用書)にサインをしてしまったら、もう逃れられないのでしょうか?

ここでは、闇金からの借金の契約書がある場合とない場合で、違いがあるのかを説明します。うっかり闇金の契約書にサインしてしまったときの対処法についてもお伝えしますので、しっかり覚えておいてください。

闇金から借りるときに契約書は必要?

闇金とは、貸金業の登録をしていない違法業者です。闇金と契約書を交わせば、「違法な貸付の証拠が残るため闇金にとっても不利になるのでは?」と思う人もいるでしょう。

実際のところ、闇金からの借り入れには契約書は必要になるのでしょうか?

お金の貸し借りは契約書がなくても有効

まずは闇金とは別の「一般的なお金の貸し借りと契約書の関係」について説明します。

お金の貸し借り(金銭消費貸借契約)は、原則的に、「お金を貸してください(申込)」「お金を貸そう(承諾)」という双方の意思表示が合致し、金銭の交付を行った時点で成立します。

つまり、口約束でも契約は成立しており、お金を返さなくてはいけません

契約書と借用書の違い

借用書とは一般に、お金を借りる側が「確かに〇〇円借りました」という事実を記載して、お金を貸す側に渡す書面です。

借用書は、お金の貸し借りの契約が成立している証拠になるもので、契約書と同じ効力を持ちます。契約書ではお金を貸す側、借りる側双方の署名や捺印がありますが、借用書では借りる側のみが署名や捺印をしているといった違いがあります。

闇金には契約書がないことも多い

闇金の中には電話やSNSで連絡をするだけでお金を貸してもらえるところもあり、この場合には対面取引でないので契約書はありません。

なお、最近は闇金ではない消費者金融等でも、電話やインターネットだけで借入の申込ができるところが多くなっています。ただし、この場合には契約書を郵送で交わしたり、ウェブ上で契約書が閲覧できるようになったりしています。

闇金の場合には、契約書自体が存在しないことも珍しくありません。しかし、契約書がなくても、闇金は返済を要求してきます。契約書がないことで安心できるわけではありません。

闇金の借金は契約書があっても無効

「闇金からお金を借りたけれど契約書がない」、あるいは「闇金の契約書にうっかりサインをしてしまった」ということがあっても、慌てないようにしましょう。闇金から借りたお金は、契約書の有無にかかわらず、払う必要はありません

闇金の貸付は不法原因給付

民法には、「不法な原因のために給付をした者は、その給付したものの返還を請求することができない」という「不法原因給付」の規定があります(708条)。不法な原因による給付とは、法律違反の行いをしてお金を払うことです。たとえば、賭博に負けた人が勝った人にお金を払った場合、賭博自体が違法なので、返してくれと言うことはできません。

闇金の場合にもこれと同じことが言えます。闇金は高金利の貸付を行いますが、このような高金利の貸付自体が公序良俗違反なので、闇金は返還を請求できません。闇金に借りたお金は、元本も含めて返済する必要がないということです。

以下の記事で「不法原因給付」について詳しく解説しています。

契約書があっても返還は不要

闇金との間に契約書を交わしていても、お金を返済する必要がないことには変わりありません。上にも書いた通り、闇金の貸付は公序良俗違反で無効です。契約書があってもなくても、契約自体成立していません。お金を受け取っていても、不法原因給付なので、返還不要です。

闇金が契約書を書かせるのは個人情報収集のため

闇金の中にも、契約書や借用書を書くように言われるところもあります。この場合、闇金の主たる目的は、債務者の個人情報を収集することです。

個人情報を知られるとどうなる?

契約書・借用書を書かせることで、氏名や住所、電話番号、勤務先などを闇金に知られてしまうと、その情報を悪用されます。個人情報を他の闇金に流され、勧誘を受けるかもしれません。

勤務先を知られると、「払わなかったら会社まで行く」と脅されるでしょう。契約書がなくても、個人情報さえ入手すれば、お金を払わせるのは難しくないと闇金は考えているのです。

契約書を書く前に免許証等を要求される

闇金の中には、契約する前に、審査等の名目で免許証を提示させるところがあります。うっかり闇金に免許証を見せれば、個人情報を収集され、悪用されるでしょう。

また、契約をしないうちから、銀行口座を教えるように言われることもあります。もし口座を教えてしまうと、頼んでもないのにお金を振り込み、返済を迫るような嫌がらせもします。

闇金と契約書を交わした場合のトラブルとは?

上にも書いたとおり、闇金が契約書や借用書を書かせるのは、主に個人情報収集のためです。それ以外にも、契約書を理由に、さまざまな嫌がらせや詐欺的な行為を行う可能性があります

契約後に勝手に書き加えられる

闇金の契約書は、金額や金利などを敢えて空欄にしている場合があります。「金額や金利は審査結果が出たら書く」等と言われると、借入申込書のような感覚で、ついそのまま署名捺印してしまいがちです。

しかし、契約書に空欄があれば、後で闇金に都合のよいように書き加えられるでしょう。契約書に署名捺印するときは、くれぐれも内容をよく読み、疑問を感じたら署名捺印しないことが大切です。

契約書を理由に返済を要求される

闇金の契約書を書いた場合、当然契約書を理由に返済を要求されます。本来返さなくてもよいような違法な貸付であっても、多くの人は契約書があると「払わないといけないのでは?」という気持ちになるからです。

個人情報を悪用される

上にも書いたとおり、闇金が契約書を要求するのは、個人情報の収集が大きな目的です。闇金に個人情報を知られると、会社まで来られたり、家族も巻き込むことになったりします。個人情報を他の業者に横流しにされ、被害がどんどん大きくなってしまう可能性もあります。

闇金の契約書(借用書)にサインしてしまった場合はどうする?

「闇金からの借金は返さなくていい」とわかっても、既に契約してしまった場合には心配でしょう。闇金の契約書や借用書に署名や捺印をしてしまった場合、放置しておくとトラブルが大きくなってしまいます。

闇金と気付いた時点で相談すること

「お金に困っていたのでよく知らない業者から借りたら、実は闇金だった」ということもあると思います。闇金の借金を返さなかったら、やがて取り立てに来るでしょう。

合法的な貸金業者なら、貸金業法の規制があるので、夜間や早朝の自宅訪問、家族への借金の肩代わり要求などの行為はしません。しかし、闇金ですからどんな手を使うかはわからないでしょう。

闇金から借りた場合、取り立てに遭う前であっても適切なところに相談し、状況に応じて対処することが大切です。

闇金について相談できるところ

闇金から借りた場合、警察へ相談することを思いつく人も多いでしょう。しかし、まだ取り立てにも遭ってないような段階では、介入してもらえないことがあります。

消費生活センターや貸金業相談・紛争解決センターといった機関に相談もできますが、最終的には法律家の関与が必要になるケースが多くなっています。

闇金について法律家に相談する場合、弁護士または司法書士になります。弁護士・司法書士なら、代理人として闇金との交渉もしてくれます。

とは言っても、すべての弁護士・司法書士が闇金問題に対応してくれるわけではありません。借金問題に力を入れており、闇金被害解決の実績もある事務所を選んで相談しましょう。

まとめ

闇金からお金を借りると、契約書や借用書の有無にかかわらず、厳しい取り立てを受けることになります。個人情報を収集されてしまうと、さらなる嫌がらせをされる可能性もあります。

闇金から借りたお金を返す必要はありません。「契約書があるから仕方がない」とあきらめないで、弁護士や司法書士に相談するようにしましょう。

トップへ戻る
24時間365日・全国対応・無料相談闇金に強い
弁護士・司法書士に相談
タイトルとURLをコピーしました

フリーダイヤル