闇金とは?闇金の手口と違法行為、返済義務はない理由

この記事でわかること

闇金とは

  • 闇金は違法行為であり「借りたお金の返済義務はない」
  • 闇金の見分け方は「法外な利息」「携帯電話のみでの営業活動」
  • 闇金は名簿、広告、ツイッターなどにより債務者を呼び込んでいる
  • 弁護士・司法書士に依頼すれば取立てはすぐに止まる、返済も不要

お金に困っている人が、消費者金融やキャッシングで借り入れできないときに、つい手を出してしまうケースが多いのが「闇金」です。闇金は法外な利息のため、一度手を出してしまったら、その借金返済地獄から抜け出せなくなります。

しかし、結論から言いますと「闇金は違法行為なので返済する義務はない」のです。

この記事では、闇金とは何か?違法な利息の実態から集客の手口、被害の解決方法まで解説します。

闇金とは

闇金とは、超高金利で貸付をおこなう違法な貸金業者のことです。消費者金融やキャッシングなど、正規の貸金業者から借り入れができなくなった多重債務者をターゲットに融資をおこないます。

しかもトイチ、トサンのような法外な利息で貸付けて、いざ返済できなくなると執拗に取立てをします。回収するためには手段を選ばず、債務者本人だけでなく、家族に対しても返済を迫って追い詰めていきます。

一時期よりもその数は減ったとされていますが、昨今では、「ソフト闇金」と呼ばれるような、強引な取立てはおこなわず、親切を装いながら、長期に渡って利息を払わせるような手口が増えていると言われています。

闇金は減っていない

平成30年6月に警察庁が発表した闇金の検挙状況ですが、これを見ると「無登録・高金利事犯検挙事件数」は平成24年から横ばいが続いているものの、「ヤミ金融関連事犯検挙事件数」は平成26年から大きく伸びていることが分かります。

中でも中小企業を対象にした090金融による違法融資の事件が増えているようです。闇金の被害者は個人だけでなく、自営業者、経営者にまで及んでいることが分かります。

闇金の検挙数推移

【参考】:ヤミ金融事犯の検挙状況 平成30年6月 警察庁

闇金の違法行為|正規の貸金業者との違い

闇金と正規の貸金業者との違いは違法行為のあるなしで決まります。様々な法律に違反しながら金融業をおこなうのが闇金です。以下のいずれかに該当するなら闇金として定義されます。

【闇金と正規の貸金業者の違い】

正規の貸金業者闇金
認可都道府県、国(財務局)届出済無登録・無許可営業
所在地届出済の住所を公表非公表(携帯電話のみで営業)
利息借入れ金額に応じて年利15~20%法外な複利による利息。300%以上~
取立て取立規制法の範囲内違法で執拗な取立をおこなう

出資法違反

出資法とは、「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締り」に関する法律のことです。この出資法が定める上限金利は15~20%です。つまり20%以上の年率でお金を貸す行為は犯罪になります。

闇金は、年率20%どころか年率300%以上もの高利でお金を貸す業者も多く、それらは明らかな違法行為です。

無登録営業

貸金業を営むためには「国(財務局)」あるいは「都道府県」に貸金業者としての登録が必要です。そこで、登録が認められると「登録番号」が発行されますが、貸金業者のホームページには必ず、「東京都知事(1) 第○○〇〇」のような番号が書かれています。

闇金は当然ながら、無登録で貸金業をおこなっていますので違法行為にあたります。

ちなみに貸金業者として登録しているかどうかは金融庁の下記ページから検索して調べることができます。

【参考】:登録貸金業者情報検索入力ページ

不法原因給付

民法の第708条に「不法原因給付」というものがあります。これは、「不法な原因のために給付をした者は、その給付したものの返還を請求することができない。」というものです。

闇金は違法行為ですので、不法に貸付たお金は返還請求できないということになります。つまり、闇金から借りたお金は返済する必要は無いのです。

【参考】:民法第708条

取立規制法違反

闇金と言えば、借金の取立ての厳しさが知られています。大声を出して威嚇・恫喝により暴力的な取立てをおこなうのを常としてきました。また、何度もしつこく電話をかけてくる、メールを送ってくる、職場や身内に電話するなど、嫌がらせ行為による取立てをおこないます。

貸金業法第二十一条には、以下のような取立てに関する取立て規制が記されています。

    • 不適当な時間に訪問取立、電話取立てなどをおこなうこと
    • 正当な理由なく債務者の職場に電話すること
    • 債務者以外への返済要求
    • 債務者の借り入れの事実を他人に知らせること

ほか

これらは、貸金業法の違法取立に該当する違法行為となり、2年以下の懲役または300万円以下の罰金に処せられることになります。

闇金かどうかの判断と見極め

最近の闇金の中には、穏やかで親身な対応を装うものがいるため、闇金だと思わずに親切な貸金業者だと勘違いするケースがあります。法外な金利と携帯だけでやり取りするような業者は闇金に間違いありませんので気をつけましょう。

法外な複利による融資(トイチ、トサンなど)

闇金は法外な金利を設定してお金を貸しますが、「トイチ」「トサン」などの高金利の名称を聞いたことがあるかと思います。

トイチとは、10日で1割の利息のことで年利は365%です。例えば10万円借りたとして、返済しないと10日目には1万円の利息が発生します。20日目には、この11万円に対してトイチの複利が発生しますので12,1万円の金額になります。

また、トサンの場合には、10日で3割の利息で年利は1095%にもなります。

闇金の怖いところは、さらに複利という利息計算を用いることです。元金の利息を次の元金に組入れるため、返済額が雪だるまのように増えていくことになります。気がついたときには年利がどれぐらいなのか分からないほど膨れ上がります。

利息制限法の上限は年利20%ですので、闇金が用いるトイチ、トサンの利息がいかに暴利であるのかが分かります。

利息の計算は以下のような計算式で簡単に算出できます。もしも、「違法な利息で融資を受けている」「正確な利息計算をしたい」ということであれば、まずは弁護士・司法書士に相談してみるとよいでしょう。

【利息の計算式】
利息=貸付金×利率×日数÷365日

【利率の計算式】
利率=利息×365日÷日数÷貸付金

携帯電話のみで営業をおこなう(090金融)

闇金からのダイレクトメールや広告に表記されているのは携帯電話番号だけです。本来、貸金業者として認可を受けるためには事務所の固定電話での登録が必要です。

しかし、闇金は警察や弁護士に居場所をバレるのを最も恐れるため、事務所の住所などは一切明かさずに携帯電話だけで営業をおこないます。このような貸金業者を090金融と言いますが、携帯電話だけで貸金業を営んでいるのは「闇金」だと考えて間違いありません。

闇金業者の集客の手口とは

闇金業者は新たな顧客(債務者)を獲得するために様々な方法で集客をおこないます。怪しい融資のダイレクトメール、広告、営業、SNSによる誘い文句には要注意です。

名簿業者から多重債務者の名簿を入手する

様々な属性の個人情報を販売する「名簿ビジネス」というものがあります。そんな名簿業者では、「過去に自己破産をした人」「多重債務がある人」「資金繰りが厳しい会社」などの氏名、住所、携帯番号、FAX番号、メールアドレスなどが取引されています。

闇金はそれらの名簿を購入して、営業をおこない顧客を集めています。怪しい融資の営業メール、FAXが送られて来たら要注意です。

官報の情報から個人情報を入手する

国が発行する機関紙に官報というものがあります。国の広報紙的な役割を果たすもので、行政機関の休日を除き毎日発行されています。そこには自己破産、個人再生をした人の氏名・住所が掲載されます。この官報情報に載った人あてにダイレクトメールを送りつけてくる闇金業者があります。自己破産により正規の貸金業者からお金を借りることができなくなった人に融資の案内をおこない顧客を集める手口です。

スポーツ新聞、夕刊紙に広告を出す

スポーツ新聞、夕刊紙などに3行広告を出している貸金業者は要注意です。「無担保」「即日融資」「審査なし」などの誘い文句で融資をうたっている業者は、ほぼ闇金と考えて間違いないでしょう。大手消費者金融に似た社名(屋号)を名乗る闇金も多く、うっかり騙されそうになりますが信用してはいけません。

ツイッターから集客する

昨今、増えているのがツイッターなどを利用した闇金業者の融資です。ハッシュタグで「個人融資」「お金貸します」などのツイートをおこない顧客を集めて違法融資を繰り返す手口です。名簿を購入せず、また広告費をかけずにお金に困った人を集客できることから、闇金業者の利用が急増しています。

ソフト闇金にご注意

闇金と言えば、超高金利で怖い取立てが定番です。しかし、闇金の中には「警察の取り調べを避ける」「弁護士の介入を避ける」という目的から、ソフトで丁寧な対応をする方法に切り替えるケースが増えています。そして、一人の債務者から細く長く利息を搾り取るという考えから、少し抑えめにした金利で融資をおこなっています。

ソフト闇金は柔軟な融資と物腰やわらかい対応をしますので、親切な貸主だと勘違いしてしまいますが、実際には法外な高利でお金を借りていることに変わりありません。そんなソフト闇金にお金を借りると元金は減らないまま、延々と返済を続けなくてはなりません。そのような相手との取引きはすぐにでも断ち切る必要があります。

闇金の返済が苦しいときの対処法

闇金への「返済が苦しい」「取立てがキツい」という場合は、どのような対処をすれば良いでしょうか。

取立てが厳しい場合は警察に相談する

闇金の「取立てがエスカレートする」「嫌がらせがひどい」というケースならば、まずは警察に相談すべきでしょう。まずは、警察の生活安全係を訪問して「闇金の被害者」であることを伝えます。その際には、証拠となるような「振り込み履歴」「携帯電話の着信履歴」など、できる限りのやり取りの情報を用意していくとよいでしょう。

これにより警察がすぐに動いてくれれば良いのですが、警察も他の事件で忙しかったり、重大事件を優先するなどにより、対応を後回しにすることがあります。

その間に、闇金の取立てがさらに厳しくなることがあります。その場合、弁護士・司法書士などの闇金に強い事務所に相談するとよいでしょう。

弁護士・司法書士へ相談すること

闇金対策として有効なのが弁護士・司法書士など法律家への依頼することです。闇金問題に強いこれらの専門家に依頼すれば、その場で借り入れた闇金すべてに電話をして「返済しない旨を通知」します。

その際に闇金もいろいろな理由をつけて返済を迫りますが、専門家は違法行為・犯罪行為に対して「支払いをする必要がない」ということをきっぱりと伝えます。さらに「その後も取立てをするようならば警察に捜査を依頼する」ということを言います。そうすれば、ほとんどの闇金はそれ以降連絡してくることはありません。

【弁護士・司法書士に依頼するメリット】

  • その場で取立てがSTOPになる
  • 闇金から借りたお金は返済の必要なし
  • 以降も闇金からの連絡はなくなる
  • 今後の生活設計をアドバイスしてくれる

実際に闇金問題を解決した方の体験談を紹介

ここまでで闇金からお金を借りることの恐ろしさをご理解いただけたと思います。しかし、実際に闇金からお金を借りるリスクについて、もっと詳しく知りたい方も多いと思われます。

ここでは、闇金SOSに寄せられた実際の体験談をご紹介します。

42歳男性・IT系企業勤務の方の体験談

年齢・性別職業借入額の推移
42歳・男性IT系企業勤務30万円→250万円

生活苦から風俗雑誌に掲載されていたソフト闇金を利用してしまいました。

最初は生活費をまかなうため、ほんの少しだけ借りるつもりでした。しかし、利子さえ返済すればずっとお金を借りられ便利だという錯覚に陥ってしまい、最終的には250万円まで借金が膨れ上がりました。

流石にまずいなと思っていたところ、ふとしたことがきっかけで闇金からの借金を親戚に知られることになりました。その親戚の勧めもあり、弁護士に相談して解決することになりました。

ソフト闇金で借りたため、昔ながらの厳しい取り立てはありませんでしたが、闇金からお金を借りていたことを身内に知られたことが一番つらかったです。

闇金問題を解決した結果、返済に悩むことから開放され生活が好転しました。また、少しずつではありますが、親戚との信頼関係も取り戻しつつあります。解決できて本当によかったです。

29歳男性・自営業の方の体験談

年齢・性別職業借入額の推移
29歳・男性自営業5万円→10万円

金融ブラックであったため他の消費者金融からお金を借りることができず、SNSで見かけたソフト闇金からお金を借りてしまいました。

家賃と生活費をまかなうために一度だけ借りたのですが、その後に法外な金利であることを知り警察へ相談し問題解決にいたりました。

借金中は、LINEや電話のでやり取りがあったのですが、返済が遅れると目に見えて相手の態度が高圧的になり、連絡の頻度も上がっていったのでとても怖く思いました。

闇金問題を解決した結果、督促などのストレスから開放され普通の生活に戻ることができました。解決できて本当によかったです。

闇金を恐れてはいけない!返済はしないこと

闇金の被害者の方は返済しないと「取立てが怖い」「家族に迷惑をかける」などと不安を考えてしまうようです。しかし、複利による膨れ上がった利息と元金を返済し続けるのは容易なことではありません。そもそも、闇金のような「不法原因給付」によるお金は返済する必要は無いのです。

正常な生活を取り戻すためには、できるだけ早く決別することが大切です。その場合、やはり弁護士・司法書士に相談して早期に解決するのが適切な方法です。闇金問題に強い専門家なら、必ず貴方の味方になってサポートをしてくれるでしょう。

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