アイフルとの任意整理を成功させるポイント~最近の和解傾向と解決のための注意点【2021年版】

監修 山下信章
/シン・イストワール法律事務所 代表

シン・イストワール法律事務所は借金問題に注力する法律事務所です。事務所を開設してから、これまで任意整理、個人再生、自己破産、過払い金請求など様々なケースの借金事案に対応してきました。

シン・イストワール法律事務所は借金問題に注力する法律事務所です。事務所を開設してから、これまで任意整理、個人再生、自己破産、過払い金請求など様々なケースの借金事案に対応してきました。

この記事でわかること
  • アイフルは任意整理に協力的な貸金業者である
  • しかし、和解条件は他の大手消費者金融よりも厳しくなりつつある
  • アイフルとの任意整理を成功させるには早期の和解がポイント
  • アイフルへの返済が難しいときは弁護士・司法書士に相談することで解決できる

アイフルは大手消費者金融のひとつで、利用者も非常に多くいます。

有名な芸能人を起用したテレビCMなどで知名度も高く、新規契約もインターネットだけで手続きが完了するので手軽に利用できるのが特徴です。それだけに、気がついたら返済しきれないほどに借りてしまっていたという人も少なくないようです。

つい借りすぎてしまった借金を解決するには、任意整理がおすすめです。そこで気になるのは、アイフルと任意整理をスムーズにできるのかということでしょう。

この記事では、任意整理におけるアイフルの最近の傾向を踏まえてアイフルとの任意整理を成功させる方法をわかりやすく解説します。

アイフルとは

まず、アイフルの基本的な情報を確認しておきましょう。

質問アイフルの特徴
社名アイフル株式会社
創業時期1967年
本店の所在地京都市下京区烏丸通五条上る高砂町381-1
契約方法自動契約機、インターネットなど
在籍確認原則として電話による職場や自宅への連絡はなし
融資限度額800万円
返済方式借入後残高スライド元利定額リボルビング方式
金利3.0%~18.0%(実質年率)
遅延損害金20.0%(実質年率)
担保・連帯保証人

 

キャッシング・カードローンについては不要

不動産担保ローンについては必要

アイフルは個人向けの無担保ローンだけでなく、不動産担保ローンや事業者向けのローンも取り扱っています。これは消費者金融としては珍しいことです。

また、アイフルは他の大手消費者金融とは異なり、どこの銀行とも提携していません。2009年には事業再生ADRを申請して計画の認可を受けましたが、今もなお資金繰りは苦しいようです。

事業再生ADRとは企業向けの任意整理のような手続きのことです。アイフルは過払い金返還の負担が増大したことなどから経営が悪化しましたが、この手続きをとることによって今も経営を続けています。

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アイフルの任意整理における最近の傾向

近年ではほとんどの業者において任意整理の和解案が厳しくなりつつありますが、アイフルも例外ではありません。

アイフルの任意整理における最近の傾向は以下のとおりです。

アイフルの対応はスムーズ

アイフルは任意整理の交渉にはスムーズに応じてくれます。一方的に和解案を押しつけるのではなく、債務者の希望にも可能な限り配慮してくれます。その意味で、アイフルは任意整理に協力的な業者であるといえます。

ただ、資金繰りが厳しいためか他の大手消費者金融よりも和解条件は少し厳しくなっています。具体的には、以下の傾向が見られます。

返済期間が4年までしか認められないケースもある

一般的に、任意整理において和解可能な返済期間は以下のとおりです。

・原則として3年(36回払い)以内の返済を求められる
・多くの場合、5年(60回払い)までは応じてもらえる
・状況によっては7年(84回払い)程度まで応じてもらえることもある

しかし、アイフルにおいて最近は5年(60回払い)を超える返済期間にはほとんど応じてもらえなくなっています。

取引期間が5年未満の場合や、債務残高が少ない場合は4年(48回払い)までしか応じてもらえないケースも多くなっています。

他の大手消費者金融よりも短い期間で返済を求めてくる傾向にあるといえます。

将来利息を要求されるケースもある

取引期間が短いケースでは、将来利息も求められるようになっています。将来利息とは、和解後にかかる利息のことです。

他の大手消費者金融でも将来利息を要求されるケースは増えていますが、多くの場合は取引期間が6ヶ月未満のケースに限られています。しかし、アイフルの場合は取引期間が1年未満のケースで将来利息を求められることが多いです。

利率も年10%と他の大手消費者金融よりも高い利率を提示してきます。ただし、交渉によって4%にまで下げることは可能です。

遅延損害金は免除されない

アイフルとの任意整理では、支払いを一旦停止してから和解が成立するまでの経過利息と遅延損害金は免除されなくなっています。

この点は他の大手消費者金融の場合も同様で、最近の任意整理では経過利息と遅延損害金のカットには応じてもらえないのが主流となっています。

過払い金の返還率は原則2~4割程度

任意整理では返済額を交渉する前提として利息引き直し計算を行いますが、その際に過払い金が発生していることが判明することがあります。その場合には、過払い金の返還を請求できます。

しかし、最近は任意の交渉で過払い金の満額を返還してくれる業者はほとんどなく、何割返還してもらえるかを交渉することになります。

大手消費者金融の場合は、おおむね5~7割ほど返還してもらえることが多いです。しかし、アイフルの場合は資金繰りが厳しいためか、2~4割しか返還してもらえなくなっています。

裁判をすれば満額を回収することも可能ですが、時間や費用が相応にかかってしまいます。早期に過払い金を回収したい場合は、4割程度を返還してもらうことで和解せざるを得ないのが実情です。

アイフルとの任意整理を成功させるポイント

最近の傾向を踏まえると、アイフルとの任意整理を成功させるためには以下の3点がポイントとなります。

早期の和解を目指す

アイフルとの任意整理では遅延損害金がカットされないため、和解成立までの期間が長引けば長引くほど返済額が多くなってしまいます。返済額を少しでも少なくするには、早期の和解を目指すことが重要です。

遅延損害金の利率は年20%程度のことが多いので、交渉期間が長くなると思った以上に返済額が増えてしまうことがあります。アイフルへの債務残高が100万円の場合、年20%で計算すると付加される遅延損害金の額は交渉期間に応じて次の表のようになります。

交渉期間付加される遅延損害金の額
       1ヶ月               1万6,667円
       3ヶ月                  5万円
       6ヶ月                 10万円
       9ヶ月                 15万円
        1                 20万円

頭金を用意する

任意整理の交渉を有利に進めるには、頭金を用意するのが有効です。頭金を支払えばその分だけ今後の返済額が小さくなるので、和解条件を緩和してもらえる可能性が高くなります。

頭金の額や債務残高、取引期間などさまざまな要素にもよりますが、頭金を支払うことで次の表のように有利な条件で和解できる可能性があります。

和解条件頭金を支払わない場合頭金を支払う場合
     返済期間      最長4年(48回払い)    最長5年(60回払い)
     将来利息            年10%        全部カット

自分で短期間のうちに頭金を用意するのが難しい場合は、可能であれば身内の方や知人等から借りて頭金を支払うのも良いでしょう。

弁護士・司法書士を通じて交渉する

アイフルとの任意整理は自分で行うこともできますが、弁護士や司法書士といった専門家に依頼した方が交渉を有利に進めやすくなります。

自分で交渉した場合には返済期間4年(48回払い)、将来利息10%でなければ和解に応じてもらえない場合でも、弁護士・司法書士を通じて交渉することで返済期間5年(60回払い)、将来利息4%で和解できることもあります。

少しでも有利な結果を得るためには、アイフルとの任意整理は専門家に依頼するのが得策です。

アイフルとの任意整理で得られるメリット

アイフルとの任意整理では以前よりも和解条件が厳しくなっており、他の大手消費者金融と比べても厳しい条件でなければ和解できなくなっています。

しかし、それでもアイフルからの借金を放置したり、返済のために無理を重ねることはおすすめできません。

アイフルと任意整理をすることで、現在でも以下のメリットを受けることができます。

返済総額が減る

ほとんどの場合、任意整理をすれば確実に今後の返済総額が減ります。たとえ将来利息を付けられたとしても、それまでの約定利息よりは大幅に少なくなるはずだからです。

例えば、アイフルへの債務残高が50万円の場合、約定利率が年18%だったとして、任意整理で将来利息が年4%軽減されると、今後の返済額は次の表のように異なってきます。

【36回払いのケース】

 4%の場合18%の場合
       利息          3万1,415円        15万0,721円
     返済総額          53万1,415円        65万0,721円
   毎月の返済額          1万4,761円        1万8,076円

【60回払いのケース】

4%の場合18%の場合
       利息          5万2,464円        26万1,781円
     返済総額          55万2,464円        76万1,781円
   毎月の返済額            9,208円        1万2,696円

このように、返済総額は36回払いの場合で12万円近く、60回払いの場合で21万円近くの差が出ます。任意整理をすることでこれだけの金額をカットできるので、メリットは大きいといえるでしょう。

毎月の返済額を減らせる

上の表で示したとおり、任意整理をすることで毎月の返済額も減らせます。

毎月の返済額は今後の利息が下がるだけでも減りますが、
さらに交渉して返済期間を5年(60回払い)にまで延長できればさらに減ることになります。

完済までの期間を短縮できる

早期の完済を目指したい場合も、任意整理をすることでそれが可能となります。

例えば、アイフルへの債務残高が50万円で毎月1万5,000円を返済していた場合、今後も同じ金額を返済し続けるとして返済期間を任意整理をする場合としない場合とで比較してみましょう。

任意整理をする場合(年4%)任意整理をしない場合(年18%)
      利息         3万0,892円          19万8,327円
    返済総額         53万0,892円          69万8,327円
    返済期間       3年(36回払い)     3年11ヶ月(47回払い)

このように、任意整理をすることで完済までの期間を1年近く短縮することができます。早期の完済が可能になることも、任意整理のメリットといえるでしょう。

過払い金を取り戻せる可能性がある

アイフルに限りませんが、消費者金融と長期間にわたって取引を続けている場合は過払い金を取り戻せる可能性があります。

もっとも、過払い金が発生していても返還請求をしない限り過払い金は戻ってきません。多くの人は、任意整理の際に利息引き直し計算をすることによって過払い金が発生していることに気づき、返還請求をしています。

ただし、
アイフルは2007年8月1日に貸付金利を引き下げたので、それ以降の取引からは過払い金が発生する可能性がなくなっています。

2007年7月以前にアイフルから借金をしたことがある人は、過払い金を取り戻せる可能性があります。

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アイフルと任意整理することで受けるデメリット

アイフルとの任意整理には以下のデメリットもあるので、事前に注意が必要です。

ブラックリストに登録される

アイフルだけに限りませんが、任意整理をするブラックリストに登録されてしまいます。

ブラックリストとは、個人信用情報機関に「返済しなかった」という事実が事故情報として登録された状態のことをいいます。任意整理をすると当初の契約どおりには借金を返済しないことになるので、ブラックリストに登録されるのです。

ブラックリストに登録されると、新たな借り入れやローン、クレジットカードの利用ができなくなります。

ただし、任意整理の場合は5年で事故情報が信用情報機関から削除されます。その後は再び、借り入れやローン、クレジットカードを利用できるようになります。

今後アコムとは取引できなくなる

事故情報が削除された後も、アイフルとの取引はできなくなります。なぜなら、顧客が任意整理をした事実はアイフルの社内データに登録され、その情報は半永久的に削除されないからです。このような状態のことを「社内ブラック」といいます。

アイフルに限らず、どこの貸金業者でも社内ブラックとなっている顧客との取引には応じません。

しかし、任意整理の対象としなかった貸金業者とは、個人信用情報機関から事故情報が削除された後に取引可能となります。

不動産担保ローンは任意整理できない

アイフルの不動産担保ローンを利用している人は、任意整理をするのは難しいです。

不動産担保ローンとは、自宅などの不動産を所有している人がその不動産を担保に入れて融資を受けることをいいます。アイフルの場合、債務者所有の不動産に抵当権を設定することによって融資を行っています。

返済ができなくなると抵当権が実行されるため、不動産は競売にかけられるか任意売却されることになります。

任意整理によっても抵当権の実行を止めることはできないので、所有不動産を維持することはできません。

アイフルとの任意整理が難しいときの対処法

アイフルとの任意整理で思うような結果が得られない場合でも、以下の対処法をとれば借金を解決することが可能です。

他社と任意整理をする

アイフルへの借金の返済に苦しんでいる人は、他の業者からも借り入れていることが多いことでしょう。その場合は、他社とも任意整理をすることです。

現状ではアイフル以外の大手消費者金融の方が緩やかな条件で和解できる可能性が高いので、他社との任意整理を優先した方が良いでしょう。

和解条件の緩やかな業者と有利な和解を成立させることによって、今後の返済の負担を全体的に軽減させるのが任意整理のコツでもあります。

個人再生をする

任意整理ではどうしても返済可能な和解ができない場合は、個人再生の申立てを検討してみましょう。

個人再生は、裁判所の手続きを利用することによって借金を大幅に減額できる債務整理の方法です。原則として債務残高の5分の1にまで減額できるので、多くの場合は返済可能となります。

ただし、個人再生には以下のデメリットもあるのでご注意ください。

・安定収入が継続的に見込めることを証明する必要がある
・保証人付きの借金を手続きから除外することはできない
・高価な資産がある場合は返済額が増える可能性がある

自己破産をする

収入が乏しい場合や、個人再生でも返済できない場合には、自己破産の申立てを検討すべきです。

自己破産は、裁判所の手続きを利用することによってすべての借金の返済義務を免除してもらえる債務整理の方法です。債務残高をゼロにして再スタートを切ることが可能になります。

ただし、自己破産にも以下のデメリットがあるのでご注意ください。

・借金をギャンブルや浪費などに使った場合は返済義務が免除されないことがある
・一定額を超える財産は換金して返済に充てなければならない
・保証人付きの借金を手続きから除外することはできない
・手続き中は一定の資格や職業に就くことが制限される

もっとも、以下の財産は自己破産しても手元に残せるので、多くの人は特に生活に支障をきたすことなく自己破産ができています。

・家具や家電、その他生活に必要な財産
・99万円以下の財産
・その他、評価額20万円以下の財産

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アイフルへの返済が厳しいときは弁護士・司法書へ相談を

アイフルの任意整理は和解条件が厳しくなっているので、個人で対等に交渉して有利な和解を成立させるのは困難です。また、そもそも任意整理で借金を解決できない場合は手続きの選択を誤っている可能性が高いです。

よって、アイフルへの返済が厳しいときには弁護士・司法書士といった専門家に相談することをお勧めします。

アイフルとの任意整理を弁護士・司法書士に依頼することで得られるメリットは下記のとおりです。

・専門家がアイフルと交渉してくれるので有利な和解が期待できる
・債務整理手続きの選択について専門的なアドバイスが受けられる
・個人再生や自己破産をする場合も複雑な手続きはすべて代行してもらえる
・受任通知の送付によってアイフルからの取り立てをすぐに止められる

まとめ

アイフルは任意整理に協力的な姿勢ではあるものの、和解条件は他の大手消費者金融よりも厳しくなっているのが実情です。そのため、以前なら任意整理で解決できたケースでも個人再生や自己破産をしなければならないケースが増えているのが実情です。

アイフルとの任意整理を成功させるためには、遅延損害金が高額とならないうちに弁護士や司法書士に依頼し、専門的な立場で交渉してもらうことが重要となります。

ひとりで悩んでいると遅延損害金が増え続け、任意整理での解決は難しくなってしまいます。できる限り早期に弁護士や司法書士の力を借りて、アイフルとの任意整理を成功させましょう。

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